京都府京都市

若女将おすすめ、京都の愛され店めぐり

2020.11.21

この記事では、朝日放送テレビ「ふるさとLOVERS」で紹介された「松井本館」の若女将・松井もも加さんによる、京都で愛されるおすすめの旅プランを紹介します。

朝日放送テレビ「ふるさとLOVERS」で紹介された映像は、こちらから特別にご覧いただけます。

京都にあまたあるグルメスポット。どこに行こうか迷ったら、地元をよく知る人に聞くのが一番です。今回は1933年に創業した京都市内にある旅館「松井本館」の若女将・松井もも加さんに、街中にある、地元で愛されるお店を紹介していただきました。夕食と朝食は京都の食材を使った和食を、ランチは洋食を。そして京都らしいお土産もお忘れなく。さぁ、グルメ尽くしの1泊2日の京都旅へ出かけましょう。

おすすめモデルコース

  11:30 「松井本館」に荷物を預けて身軽に散策スタート

午前11時、京都駅に到着。まずは今夜のお宿、「松井本館」へと向かいます。チェックインまではまだ時間がありますが、荷物を預けて京都散策へという算段です。

まちなかにある「松井本館」へは車で約10分、地下鉄なら最寄り駅まで2駅。町家が点在する風景を眺めたり、時折聞こえてくる京ことばを楽しんでいるうちに、京都旅への期待がどんどん高まっていきます。

2013年にリニューアルをした「松井本館」は5階建ての堂々とした建物。風格を感じる数寄屋門をくぐって館内へと入ると、右手には先代から伝わる杉絵が飾られたロビーラウンジが広がります。左手にあるフロントで荷物を預け、身軽になったら、いよいよ旅のスタートです!

  12:30 チャーハン、カツ、ソースが一体となった「ピネライス」

まずは腹ごしらえ。目指すは、若女将・松井さんが「京都は洋食もおいしいんです」と紹介してくれた、旅館から徒歩数分のところにある「キッチンゴン 京都六角本店」です。

こちらで注文したのは「ピネライス」。チャーハンにポークカツレツ、さらにソースがたっぷりかかった名物メニューです。ソースはカレーかデミグラスを選べますが、今回は松井さんオススメのデミグラスをチョイス。たっぷりの牛スジ肉と7種の野菜を加え、半日~1日かけて炊き、完成させるデミグラスは濃厚な味わい。この濃厚さと調和するよう、チャーハンはあえてあっさりめ。ソースとチャーハンを一緒に口に入れたときの味のバランスがちょうどいいんです! そしてもう一つの主役、ポークカツレツ。約5㎜という薄さが食べやすいと人気です。

ところでメニュー名の“ピネ”の由来。気になったので店主の権藤隆正さんに聞いてみました。

「私の父親が、海外で洋食の修業をしていた頃、カツを作ってみたところ、『(カツを)もっと小さく』とリクエストされたらしく、そのときの言葉が“ピネ”と聞こえたことから付けられたんです。実はそんな言葉はないそうですが(笑)」

聞き間違いから生まれて、いまや同店の人気メニューとなった「ピネライス」。三位一体の“親子の2代”の味で、おなかいっぱいになりました!

スポット情報はこちら

施設名

キッチンゴン 六角本店

住所

京都市中京区六角通高倉東入プラネシア六角高倉1階

電話番号

075-255-5300

営業時間

11:30~14:30、17:00~21:00 ※土・日曜日は11:00~21:00

休業日

水曜日

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  16:30 夕食は旅館で季節感あふれる京懐石を

ランチのあとは、京都の街中をゆっくりと散策。碁盤の目といわれる南北と東西の道が垂直に交わる独特の通りは歩いているだけでも楽しいもの。気の向くまま通りを曲がると、そこかしこに100年以上続く老舗の店が。こんな出会いも京都散歩の魅力です。

まだまだ散歩を楽しみたいところですが、続きは明日…ということで、そろそろ「松井本館」に戻りましょう。市内中心部にあるため、移動が楽というのがいいですね。

部屋に戻ると早速、夕食の時間です。「松井本館」は、客室で食事をとれる「部屋食」スタイル。一日歩き回って疲れた体には、部屋でのんびりくつろいでいるうちに準備をしてもらえるのはうれしい限り!

夕食は、本格京懐石やすき焼き、ステーキなどから選べますが、今回は京都の食材をふんだんに使った懐石をいただきます。内容は1カ月ごとに変更しているとのことなので、その時々の旬の味が楽しめるのが魅力。リピーターが多いのもうなずけます。

「松井本館」では各部屋に浴室がついているので、いつでも自分のタイミングで入浴可能。ですが、こちらの大浴場もおすすめなんです。流れる滝を眺めながらお湯につかることができるんですよ。まちなかにいるのを思わず忘れてしまいそうな、癒やしのひとときを過ごせます。

スポット情報はこちら

施設名

松井本館

住所

京都市中京区柳馬場六角下ル

電話番号

075-221-3535

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  8:30 湯豆腐、湯葉…、朝食も京都らしさたっぷり

朝食も、もちろん「部屋食」。朝も部屋から出なくていいので、寝起きのままのんびりと朝の時間を過ごせるのが醍醐味です。朝食は、京野菜の水菜も入った湯豆腐鍋に、出し巻、京湯葉サラダ、ちりめん山椒と京の味がたっぷり。「サラダに使っている湯葉は揚げてチップにしています。とても評判がいいんですよ。お豆腐は京都市の北西部にある高雄という地区で長く続くお店のものを使うなど、地元の食材にこだわっています」と松井さん。2日目もまた、京都らしさ満開で始まりました。

  10:30 “京の台所”錦市場、390㍍の通りを行ったり来たり

「松井本館」ではチェックアウト後も荷物を預かってもらえるので、京都を離れる直前まで身軽に散策ができます。2日目は旅のお土産をたくさん買いたいので、これは助かります!

まず向かうのは、「京都人には昔から親しみのある場所」(松井さん)という“京の台所”と呼ばれる錦市場(にしきいちば)。「松井本館」からは歩いて2分という近さ。京野菜、京漬物、豆腐、乾物、佃煮といった店が「寺町通」から「高倉通」間の約390Mの通りの両側に立ち並んでいます。「松井本館」では錦市場のお店の食材もたくさん使用しているので、夕食や朝食に出された“あの味”をお土産にするのもいいですね。

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施設名

錦市場

住所

京都市中京区錦小路通 寺町西入←→高倉間 

電話番号

075-211-3882(京都錦市場商店街振興組合)

営業時間

店舗によって異なります

休業日

店舗によって異なります

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  11:30 京都の酒米を使用した日本酒のチョコレート

錦市場がある錦小路通から堺町通を北へ。徒歩数分のところにある三条通を右に曲がれば、次の目的地「ショコラ ベル アメール 京都別邸 三条店」です。「京都ならではのチョコレートがありますよ」という松井さんの言葉を聞いてお土産探しにやってきました。

店内に入り、目の前のショーケースを見ると…、なんという輝き! 目を引いたのは「瑞穂のしずく」。「枡に見立てたショコラの中に、ジュレにした日本の素材を流し込みました」と同店の坂井良行さん。ジュレがキラキラと光を放っているように感じられます。さらによく見ると、京都の酒米「祝」を使った日本酒のチョコレートも並んでいます。京都の5つの酒蔵の日本酒が使用されているので、お酒好きな人へのお土産にもぴったりです。

チョコレートのほか、お茶のショコラパイサンド、タルトショコラ、京フィナンシェなど種類も豊富。どれにしようか迷っていると、時間が経つのを忘れてしまいそうです。

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施設名

ショコラ ベル アメール 京都別邸 三条店

住所

京都市中京区三条通堺町東入ル桝屋町66

電話番号

075-221-7025

営業時間

10:00~20:00

休業日

不定休

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  13:00 昭和15年創業、京都を代表する喫茶店「イノダコーヒ」

そろそろおなかも空いてきたころ。ランチをいただく場所に選んだのは、松井さんが物心ついたときから通っていたという「イノダコーヒ本店」です。京都市内に複数の店舗を構えていますが、今回行くのは、堺町三条を下がったところにある本店。40年ほど前から続く、本店限定のメニュー「ミートローフセット」をいただきます。かむほどに口の中に広がる肉のジューシーさとうま味。「肉のうま味を最大限に生かすため、味付けは塩と厳選した数種類の香辛料のみ。香辛料を少し強めにきかせることで、より深みのある味になるんです」。そう教えてくれたのは、同店の目方雅也さんです。

本店は、町家の雰囲気が漂う風情ある外観ですが、店内に一歩入れば、吹き抜けの空間が広がる本館と、昔ながらの洋館の雰囲気が漂う旧館、緑が美しいテラス席など、さまざまな表情を見せてくれます。気分に合わせて選んでみては。

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施設名

イノダコーヒ本店

住所

京都市中京区堺町通三条下ル道祐町140

電話番号

075-221-0507

営業時間

7:00~18:00

休業日

年中無休

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  14:30 漬物店発! 甘麹とラブレ乳酸菌を使った食パン

ランチの後は、腹ごなしもかねて少し足を伸ばしてみることに。目指すのは「イノダコーヒ」から歩いて15分ほど、四条木屋町近くの「AMACO(あまこう) CAFE」です。2020年夏にオープンした、元小学校を活用した話題の複合施設のなかにあるお店です。

「ここは京漬物の『西利』さんが手がけたお店で、発酵の技術を使った食パンがおすすめ。かわいいパッケージで持ち帰れるのでお土産にぴったりです」と松井さん。

店名にもなっている「AMACO」とは、米と米麹で作った「甘麹」を、さらにラブレ乳酸菌で発酵させた「乳酸発酵甘麹」のこと。同店・長谷川洋子さんによると、「食パンはAMACOの力で日ごとに熟成が進み、うま味と甘みが増します。そのままでも、トーストにしてもおいしいですよ」とのこと。数日たってもフワフワのままというのも、お土産には最適です。

店内にはイートインスペースも。帰りの新幹線の時間にまだ間に合えば、ティータイムを楽しみましょう。「AMACO」を使った、しっとり、軽い食感のパウンドケーキがおすすめです。

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施設名

AMACO CAFE

住所

京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2 立誠ガーデン ヒューリック京都1階

電話番号

075-746-3123

営業時間

10:00~21:00(ラストオーダー20:00)

休業日

定休日なし

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

まちなかにある地元民に愛されるお店巡り、いかがでしたか。常連さんが足しげく通う古くから続くお店、培ってきた技術を生かして誕生した新しいお店。新旧織り交ぜ、さまざまなグルメスポットを歩いて訪ねられるのが京都の魅力です。次のお休みは、散歩しながらおいしいものに出あえるまち、京都へ出かけましょう!

地域ナビゲーター

文と編集の杜

近畿支部 企画・編集・ライティング
文と編集の杜

京都、平安神宮の近くに事務所を構える「文と編集の杜」。福岡県出身で、高知県、静岡県と全国を点々としてきたちくしともみが設立した編集・ライティング事務所です。関西を中心に、歴史、グルメ、インタビューと、幅広く取材・記事執筆を手掛け、地域のさまざまな魅力を発信中。また、表現を楽しむスペースとして、オフィス内に店舗を併設。読みものにまつわるイベントも開催しています。