鹿児島県大崎町

愛してやまない鹿児島県大崎町の「鰻(うなぎ)と町」

2020.11.21

この記事では、日本各地のナビゲーターが、その土地に暮らす人たち(ふるさとLOVERS)からお聞きした「100年先に残したいもの」をご紹介します。
今回登場いただくのは、「おおさき町鰻加工組合」の徳地隆二(とくち りゅうじ)さんです。日本トップクラスの鰻産地を牽引する徳地さんの思いに迫ります。

国産ウナギの養殖と自然豊かな町「大崎町」

鹿児島県大崎町は東南部に位置する町。豊かな自然とウミガメも生息する美しい海、温暖な気候から「日本のフロリダ」とも呼ばれています。

また、日本一のうなぎ産地である鹿児島県でも、大崎町は特に養鰻が盛んな地域。温暖な気候と綺麗な地下水に恵まれ、最適な環境でおいしい鰻を育てることができます。

そんな魅力たっぷりな町をご紹介頂くのは、「おおさき町鰻加工組合」の取締役常務である徳地隆二(とくち りゅうじ)さんです。

愛してやまない「鰻と町」

徳地さんが働く「おおさき町鰻加工組合」は大崎町でも最大手。年間600t、およそ300万匹ものうなぎを出荷しています。また、鰻の養殖から加工まで一貫して管理し、生産者の顔が見える安心安全な鰻を育てています。

看板商品の蒲焼は、捌いてから鮮度が落ちないように加工場へ。タレを4回つけながらじっくりと焼き上げられ、最後は炭火で香ばしく仕上げます。一切の妥協なく作られた蒲焼は、ふわっふわの身と甘いタレがマッチし、多くのファンを生んでいます。

今回は、そんな鰻を愛して止まない徳地さんが「100年先に残したいもの」として挙げた「鰻と町」をテーマに、3つのおすすめ旅スポットを教えてもらいました。

大崎町で唯一のうなぎ専門店「うなぎ太郎」

まず1つ目にご紹介頂いたのが、国道沿いにある町内唯一のうなぎ専門店「うなぎ太郎」。愛嬌のある店名が印象的ですが、味は本物。うなぎ太郎ではお客様に新鮮なうなぎを食べてもらいたいと、大崎町の養鰻業者から生きたままの鰻を仕入れ、朝3時から仕込みを始めます。

そして、注文が入ると、三代目の大将・日高さんが創業当時から継ぎ足して使われているタレに鰻を漬けこみ、じっくりと焼き上げいい香りが漂ってきます。

「うちは備長炭を使って1尾1尾丁寧に焼き上げます。蒸してからタレをつけて焼く関東風ではなく、蒸さずにタレをつけて焼く“地焼き”(関西風)にこだわっています。」と日高さん。

秘伝のタレで香ばしく焼いた蒲焼は、一度食べたら忘れられない美味しさ。ふわっとした食感と甘いタレが口いっぱいに広がり、ご飯が止まらなくなります。職人が魂を込めて焼き上げる鰻を、ぜひ一度ご賞味ください。

スポット情報はこちら

施設名

うなぎ太郎

住所

鹿児島県曽於郡大崎町永吉8371

電話番号

099-463-3515

定休日

火曜日

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

のどかな田園風景を望む「いこいの森」

2つ目にご紹介頂いたのが「いこいの森」です。大崎町の野方にある標高268mの丘は、「いこいの森」という展望所として整備されました。 志布志市有明町ののどかな田園風景から、鹿屋市・垂水市に横たわる九州百名山の高隅山まで見渡すことが出来る絶景スポット。

地元民でも「存在は知っていても行ったことが無い」という穴場スポットでもあり、遠くは枇榔島や志布志国家石油備蓄基地なども望むことができ、大パノラマで見る景色は圧巻です。展望所はスロープがありバリアフリーにも対応しています。

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施設情報

いこいの森

住所

鹿児島県曽於郡大崎町野方

電話番号

099-476-1111(大崎町役場)

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

ウミガメが訪れる美しい大崎海岸

最後にご紹介頂いたのは、美しい海が広がる大崎海岸です。白砂青松100選の松原が7kmに渡って広がる海岸は、「日南海岸国定公園」にも指定される景勝地。また、ウミガメの産卵地でもあり、5-8月にかけて「アカウミガメ」という種が上陸し産卵を行います。

潮干狩りの季節には家族で賑わう大崎海岸ですが、人と自然が共存しながら、美しい自然を守り続けることが、ひいては豊かな町の暮らしや食文化を守っていくことに繋がっていくんですね。鰻を食べて、いこいの森で絶景を楽しんだ後、海岸で静かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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スポット名

大崎海岸

住所

鹿児島県曽於郡大崎町益丸226-1

電話番号

099-476-1111(大崎町役場)

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

徳地さんが愛する「鰻と町」の旅スポットを巡ってきましたが、最後にこれからの想いについて伺いました。

「鰻は昔から親しまれてきた食文化でありながら、鰻自体が絶滅危惧種になっている。今後は自分たちが鰻を守りながら、鰻とともに町も発展させたい。100年先も変わらない鰻の味を続けていきたいと思う」と教えてくれました。

私たちが何気なく食べる鰻には、長い時間をかけて積み上げた文化と職人たちの思いがたくさん詰まっていました。