北海道『しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座』

湖を見下ろすくつろぎ宿「碧の座」

2022.04.01

北海道 × しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

日本には旅の目的地になるホテルや、ふるさとに帰ったような気持ちになる旅館があります。この記事では、人々の記憶に残る「とっておきの宿」をふるさとLOVERSナビゲーターが訪問し、その魅力をたっぷりとご紹介します。今回訪れたのは、支笏湖(しこつこ)の象徴ともいえる「碧」をテーマに、世界基準のおもてなしを心ゆくまで満喫できる最高峰の日本旅館、北海道千歳市の「しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座」です。

「座」シリーズ最高峰の日本旅館

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

北海道の玄関口と呼ばれる「新千歳空港」から車で約40分、支笏湖(しこつこ)を見下ろす場所に「しこつ湖 鶴雅(つるが)別荘 碧の座」は佇んでいます。すべての客室が支笏湖を臨むラグジュアリースイートで、北海道各地でリゾートホテルを展開する鶴雅グループが展開する「座」シリーズの中でも、最高峰の日本旅館です。

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

支笏湖はおよそ4万年前に火山の噴火でできた湖です。プランクトンの発生も少ないことから透明度がとても高く、2018年度まで11年連続水質日本一を達成。澄んだ水は光に照らされて青く輝き、その美しさは「支笏湖ブルー」と称えられています。

公式ホームページによると「碧の座」とは、清らかな水が時の流れとともに青、緑、白へと移ろう、その表情豊かな色彩景観を「碧」という文字で表現。それに人が集い交流する空間を意味する「座」を合わせており、自然の瞬間瞬間の美しさを愛でる場所という思いが、その名にこめられています。

宿泊客に感動を与えるドラマチックなプロローグ

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

エントランスに一歩足を踏み出すと、たちまちそこは「碧の座」の世界。中庭まで水庭が設けられ、まるで支笏湖に浮かぶ小島のようです。民族音楽をイメージさせるBGMに誘われて歩みを進めます。

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

扉が開くと思わず感嘆の声を発してしまいました。ロビーに広がる8mの積層壁は、カリスマ左官と名高い職人・久住章氏の作品です。本物の土を使い、約1万5000個ものシジミの貝殻を駆使し、縄文文化からアイヌ文化、そして現代へとつながる時の流れを地層によって表現しています。

「北の縄文から受け継がれてきた地の物語に、現代の息を吹き込むことが”碧の座”のテーマです」と、徳地利和(としかず)支配人は言います。入館してすぐに、心地よいひと時を過ごせることへの期待が高まりました。

ホスピタリティに溢れるプライベートルーム

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

「碧の座」の客室は、エグゼクティブスイートヴィラ、スイートヴィラ、スイートスカイリゾート、スイートリゾートの4タイプ25室(全室100㎡以上)。部屋に入るとボトルに入ったシャンパンが迎えてくれます。フルーツの盛り合わせと、「ショコラティエマサール」のチョコレートも添えられ、室内に甘い香りを漂わせています。

テラスにはミニバーを設置。滞在中の飲食やリラクゼーション、各種アクティビティなどの料金が宿泊料に含まれるオールインクルーシブなので、滞在中のルームサービスや飲み物(一部有料)はもちろん、カルチャー体験や「バーラウンジ青藍(せいらん)」の利用料なども宿泊料に含まれています。好きな時に好きなことができる、贅沢なプライベート空間です。

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

全室レイクビュー、露天風呂・内風呂(ジェットバス)付きで、露天風呂は大人3〜4人が入ることができる広さを確保。泉質は美容液のようなとろりとした優しい肌ざわりで「美肌の湯」と呼ばれています。夕焼けや星空、紅葉や粉雪など、時間や季節によって移り変わる支笏湖の美しい景観に癒されながら、温泉を楽しむひと時は格別です。

目につくものすべてが上質なアート

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

「碧の座」は館内全体がアートギャラリーになっており、「木彫り熊の申し子」と名高い藤戸竹喜(ふじとたけき)氏をはじめ、さまざまな作家の作品や、千歳市埋蔵文化財センターから借り受けた縄文土器、アイヌ民族にゆかりの深い品々が随所に展示されています。土壁もアートの一つで、「万歴継承壁」と名づけられた作品は、世界文化遺産に登録された千歳市内の「キウス周堤墓群」をイメージさせるなど、地域の歴史や文化をさりげなく紹介しています。

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

「LOUNGE青陽(せいよう)」は解放感あふれるラウンジです。天井まで届く大きな暖炉を中心に、売店や藍染体験、アイヌ民族衣装ロケーションフォトや、日本茶お点前体験カルチャーラウンジなどがあります。さらに館内からの手紙や葉書をどこにでも無料で郵送する「レターサービス」も。水引タイプの封書やオリジナル葉書も用意しています。スマホなどですぐにメールが送れる昨今、手紙をしたためたくなる気分にさせてくれるのも「碧の座」の魅力のひとつです。

夢のようなひと時が忘れられない想い出に変わる

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

夕食は落ち着いた雰囲気の個室料理屋「水白(みずしろ)」で味わいます。季節ごとの素材を活かした和懐石は、「しこつの森(前菜)」「季(刺身の盛り合わせ)」「素(ステーキやアワビなどの焼き物)」など、お品書きを見た瞬間に期待が膨らむ逸品ぞろい。手間暇かけた碧の座らしい料理でもてなしてくれます。

また離れにある食事処「青翠(せいすい)」でいただく鉄板焼きに変更することも可能です。青翠にはお品書きはなく、その日の旬の食材から好みの食材を選べる自由さ。数あるお酒の中からスタッフが料理に合う一杯を選んでくれます。

写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座
写真提供:しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

食後は「バーラウンジ青藍」へ。夜はムーディな雰囲気の中でグラスを傾け、朝は芳醇なブルーマウンテンの香りが眠気を覚ましてくれます。

「碧の座」で過ごすことをメインに宿泊されるお客さんも多く、リピーターや長期滞在する方も珍しくないそうです。極上のもてなしにゆっくりと流れる贅沢な時間。「碧の座」で過ごすひと時は、何度も訪れたくなる魅力にあふれていました。

施設情報はこちら

施設名
しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座

住所
北海道千歳市支笏湖温泉

電話番号
0123-25-6006

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

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地域ナビゲーター

吉田 匡和

北海道支部 地域ナビゲーター
吉田 匡和

札幌市出身、在住。社会福祉士の資格と経験を持つ異色の「おでかけ系ライター」。2016年にフリーライターに転向し、2017年に個人事業所「ブーレオルカ」を設立しました。「楽しさが伝わる」、「すべての人に有益である」、「記憶に残る」の3つを信条に執筆しています。