沖縄県恩納村『ハレクラニ沖縄』

名門ホテルで感じるハワイと沖縄の心

2021.08.05

沖縄県恩納村 × ハレクラニ沖縄

日本には旅の目的地になるホテルや、ふるさとに帰ったような気持ちになる旅館があります。この記事では、人々の記憶に残る「とっておきの宿」をふるさとLOVERSナビゲーターが訪問し、その魅力をたっぷりとご紹介します。今回訪れたのは、「ハワイ」と「沖縄」が見事に融合したぜいたくな空間が満喫できる、沖縄県恩納村にある「ハレクラニ沖縄」です。

沖縄をイメージしたときに真っ先に頭に思い浮かぶものといえば、エメラルドグリーンに輝く美しい海ではないでしょうか?沖縄本島北部の恩納村は、そんなイメージ通りの沖縄の風景が広がるリゾートエリア。西側一帯が東シナ海に面した恩納村では、あらゆる場所から輝く海を望めます。

希少な動植物が生息し、豊かな自然が残る地域としても知られる恩納村の海岸は「沖縄海岸国定公園」に指定されています。そんな貴重な自然に覆われた小さな半島に、2019年に誕生したのが「ハレクラニ沖縄」です。

「ハレクラニ」はハワイで100年以上の歴史を持つ老舗の名門ホテル。その名を冠したホテルは世界にハワイと沖縄の2つのみということからも、恩納村が厳選された地域であることが伺えます。

沖縄海岸国定公園という特別な場所に、約87,000平米もの広大な敷地を誇る壮大なリゾートは、門構えから威風堂々たるもの。沖縄伝統の赤瓦屋根を取り入れたエントランスを抜けた先には、「ハワイ」と「沖縄」が見事に融合したぜいたくな空間が待っているはず!と胸が高鳴ります。

ハワイと沖縄が融合する上質な空間

敷地内の広々としたガーデンには南国の草花が生い茂り、「ハレクラニ」の意味である「天国にふさわしい館」を体現しているよう。その草花の間を縫うように小道が張り巡らされ、そこを歩くだけでうっとり夢見るような気分に。

遊歩道は二手に分かれ、それぞれ「ビーチフロントウイング」「サンセットウイング」という異なる魅力を持つ2つのリゾートエリアへとたどり着きます。今回向かうのは、西側の静かなルーフトップに立ち、特に大人のゲストに人気のサンセットウイングです。

サンセットウイングの外壁には、赤瓦屋根に並ぶ、沖縄の建築物の特徴的な意匠の一つ「花ブロック」が施されていました。沖縄の強い日差しを和らげ、影を作って風を通すことに優れた花ブロックは機能的でありながら、とてもおしゃれ!さらに遊歩道沿いには、やはり沖縄特有の琉球石灰岩で作られた石垣も。

建造物一つとっても、「ハレクラニ」というハワイブランドが沖縄の文化や歴史をしっかり取り入れていることがわかり、一人の沖縄県民として誇らしく感じるほどです。

ロビーに入った瞬間に潮風が吹き抜け、外と中との境界線が曖昧なほどの開放感!高台だけあって、海に大きく開かれた窓の向こうには遮るものが一切ありません。

白を基調としたインテリアのコンセプトは「Seven Shades of White(七色の白」)」。ハワイでの長い伝統のなか育まれてきた美意識は沖縄にも受け継がれ、移ろう海や空の色、太陽の光が、さまざまな白に美しく反映されていました。

チェックインはロビーのソファでゆっくりと。ウェルカムドリンクのトロピカルジュースで喉を潤しながら、窓の外の風景に目をやれば、どこまでも続く海。添えられた南国の花さえも優雅なバカンスを約束してくれているようで、うれしくなります。

コンシェルジュデスクには、白い壁によく映えるブルーのアートが飾られていました。40名以上のアーティストによる作品が飾られた館内は、まるで美術館のように美しく、格調の高ささえ感じます。
「Seven Shades of White」をテーマにしたインテリアに加え、すてきなアート作品も飾られ、完全に非日常の世界。随所に施された工夫も、名門ホテルだからこそのホスピタリティといえるのでしょう。

「白」という名のレストランで沖縄の食文化に出会う

沖縄とハワイの美しい自然や文化を融合したレストラン「イノベーティブ SHIROUX(シルー)」。ハレクラニのSeven Shades of Whiteと、沖縄の白砂のビーチや打ち寄せる白波のイメージを兼ね備え、さらに沖縄の言葉で「白」を意味する「シルー」と名付けられたここは、まるで大きな窓の向こうに広がる海のように美しく、思わずため息がもれます。

白く輝く空間の中でいただけるのは、沖縄食材を使ったイノベーティブな料理です。

シルーは全て、ミシュラン2ツ星「フロリレージュ」の川手寛康シェフがコンサルティング。川手シェフの繊細なモダンフレンチの世界観と沖縄の食文化が掛け合わさった、唯一無二の一皿に心が躍ります。

もとぶ牛ややんばる島豚などのブランド肉からヨモギやピパーチなどのハーブ類に至るまで、沖縄で育った季節の食材がたっぷり。沖縄の先人の知恵を現代の手法で変換しディナーコースに仕立て上げます。
リキュールやフレーバーシロップの代わりに、沖縄産ハーブや野菜で作るオリジナルのミクソロジーカクテルとのペアリングも楽しく、南国のディナーが一層思い出深いものになりました。

※メニューやミクソロジーカクテルは、時期により異なります

コーラルスイートで海と過ごす

おいしい食事の後は、お部屋でゆったりと。360室の客室は全てオーシャンビュー、さらに全て50平米以上とゆったりと作られていますが、特に人気が高いのが「コーラルスイート」です。お部屋に入ると、窓の向こうは果てしない海と空。彼方まで視線を向けると、目の疲れが一瞬でどこかへ消えてしまいました。

102平米のほどよい広さに加え、リビングとベッドエリアが分かれている使い勝手の良さ、そしてこの眺望。人気というのもうなずけます。オフホワイトに統一されたインテリアの温かみも相まって、癒されること間違いありません。

ベッドエリア、バスルームからも海を一望でき、夕方にはサンセットも楽しめます。バルコニーにはリクライニングチェアも置かれ、そこから眺める夕日も格別。チェアやベッドに身体を横たえ、風と空と海の中、何もせずのんびりと過ごす時間に心が洗われるようです。

旅先ではせわしなく動きがちな私たち日本人ですが、この部屋では「何もしない」というぜいたくな時間を、否応なしに過ごせてしまう。ハワイ生まれのホテルには、そんな力が宿っているようです。

ハレクラニ沖縄が伝える南国の優美なバカンス

沖縄は長い歴史のなかで、さまざまな異国の文化を大らかに取り入れていきました。そんな沖縄に、「ハワイ」の風をたっぷり運んできたハレクラニ。100年以上に渡って磨かれ続けるハレクラニスタイルと、沖縄の豊かな文化が出会うことで、世界中どこにもない、全く新しいラグジュアリーリゾートが生まれました。

沖縄にいながらハワイの優美さを感じ、沖縄の緩やかな島時間にも浸る。これこそ「ハレクラニ沖縄」が私たちに伝えたい、バカンスの形なのかもしれません。

施設情報はこちら

施設名
ハレクラニ沖縄

住所
沖縄県恩納村名嘉真1967-1

電話番号
098-953-8600

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

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地域ナビゲーター

仲濱 淳

沖縄支部 地域ナビゲーター
仲濱 淳

生まれも育ちも埼玉県。東京でテレビ制作会社や出版・イベント会社へ勤務するかたわら、海ナシ県で育ったせいか海への憧れが異常に強く沖縄病に罹患。沖縄の観光系企業への転職を機に13年前に移住し、Webマガジン、情報誌の編集を経て、フリーランスに。うちなーんちゅの夫と娘とともに、海がかろうじて見える那覇に住んでいます。