岡山県倉敷市

感動の瞬間に行ってみた!水島コンビナート編

2022.05.30

『工場夜景からジーンズまで、倉敷よくばり旅』

そのとき、その瞬間でなければ決して出会えない日本の絶景を紹介する「感動の瞬間」シリーズ。この記事では、日常や普段の旅行ではなかなか見ることのできない感動スポットに、ふるさとLOVERSナビゲーターが旅人となって訪問。その土地に旅がしたくなる周辺情報と一緒に、みなさまをご案内します。今回の感動の瞬間は、岡山県倉敷市の「水島コンビナート」です。

おすすめモデルコース

感動の瞬間×水島コンビナート

「感動の瞬間」公式サイトより
「感動の瞬間」公式サイトより

岡山県倉敷市は江戸時代の建物がそのまま残った、風情ある白壁の町並み「倉敷美観地区」が全国的にも有名ですが、そのほかにも非日常を味わえる工場夜景「水島コンビナート」や、世界的なジーンズの聖地「児島」など、魅力的な場所がたくさんあるまちです。
今回は、ふるさとLOVERSナビゲーターの松本が、水島コンビナートの美しい工場夜景をはじめ、倉敷のおすすめスポットをギュッと詰め込んだ、よくばりプランをご紹介します。

1日目

  15:00 4つのブランドを揃える「デニム研究所」でショッピング

岡山県は学生服の出荷数が日本一。中でも繊維の町として産地をリードしてきた倉敷市児島は、国産デニムの発祥の地としても有名になりました。近年、世界からも注目を浴びているのが「株式会社ジャパンブルー」。元々、デニム生地をアパレル会社に卸していましたが、2006年に初めて自社ブランド「桃太郎ジーンズ」を発表して以来、またたくまにその名を全国にとどろかせました。現在タイプの違う4つのアパレルブランドを展開しています。

そんな4つのブランドが一同に揃うショップが、倉敷美観地区にある「デニム研究所 by JAPAN BLUE 倉敷店」。デニムファンならずとも、ぜひ立ち寄っていただきたいショップです。

アメリカンカジュアルの伝統的なブランド「桃太郎ジーンズ」、ヨーロッパ向けのデザイン「JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)など、4つのブランドを一度にみることができます。

1番のおすすめは「デニム研究所」のみでしか買えない限定品「JAPAN BLUE JEANS CIRCLE(サークル)」。限定品には、後ろポケットにクリアペイントのステッチが施されていて、着込むほどに、経年変化する色落ちと色が残るところの濃淡が楽しめます。また、ウエスト部分は「サークル」シリーズの名前の由来ともなった曲線的な「カーブベルト」を採用。立体的に仕上がりとてもはきやすい着心地になっています。

「デニム研究所」の店員には、「ジーンズソムリエ」の資格を持ったプロフェッショナルの姿も。無数にあるジーンズの生地とシルエットの組み合わせの中から、その人に合ったものをおすすめしてくれます。「ソムリエ予約サービス」を利用すると事前に好みの生地などをヒアリングしてくれるので、当日は効率良くお買い物を楽しめますよ。

お客さんの雰囲気に合わせて提案もしてくれるので普段ジーンズをはかない人も新たな自分の魅力を発見できるかも!さっそうとジーンズを着こなしている店員さんたちもお手本になります。ぜひ自分へのご褒美に一本いかがですか?

施設情報はこちら

施設名

デニム研究所 by JAPAN BLUE 倉敷店

住所

岡山県倉敷市本町5-8

電話番号

086-436-7347

営業時間

10:00 〜19:00

休業日

不定休

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  19:00 工場萌え〜!幻想的な夜景「水島コンビナート」を堪能

世界ブランドのショップを堪能した後に向かった先は、全国各地の「工場夜景」ファンや写真愛好家が集まるこの旅一番のおすすめスポット「水島コンビナート」。「鷲羽山(わしゅうざん)公園線(旧鷲羽山スカイライン)」で車を走らせどんどん高台に登って行きます。到着したのは日本有数の工場地帯「水島コンビナート」が一望できる「水島展望台」。夕方にはすでに県外ナンバープレートの車が並び、多くのカメラマンたちが三脚を構え“そのとき”を待っていました。

全国数ある工場夜景のスポットの中でも、特に人気の理由は工場と瀬戸内海を見渡せ、夕暮れの美しい景色も一緒に楽しめるところ。瀬戸内海に沈みゆく夕陽に心が踊ります。工場一帯がオレンジ色に包まれると、シャッターを切る回数が思わず増えていきます。

徐々に日が暮れていき、工場が少しずつ点灯してきました!水島コンビナートは、さまざまな種類の産業が連なっています。石油精製、鉄鋼素材産業、自動車の部品加工組立産業など。そのため光の色がルビー、エメラルド、ダイアモンドなど多彩な宝石のように発色しているのが大きな特徴です。

散りばめられた宝石箱のような眺めにひたすら感動!凛として立ち並ぶ煙突がかっこいい。川面への写り込みは「萌え」ポイントの一つです。明るい時間に見る風景とは異なり、浮き上がってくるようなまばゆい光にとにかく圧倒されます。煙突からたち込める煙はまるでSF映画のワンシーンのようで、目の前に広がる光景が現実世界のものとは思えないほど。水島コンビナートは全国的に比較して、広範囲にあることから、どの構図で撮影しても絵になります。ここからの眺めは「日本夜景遺産」「夜景100選」に撰ばれているのも納得です。

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施設名

水島展望台

住所

岡山県倉敷市呼松町

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  20:00 夕食は、岡山名物「ママカリ寿司」

すっかり暗くなり、お腹もペコペコに。お待ちかねの夕食は倉敷の郷土料理をいただくべく「浜吉」へと向かいます。倉敷駅と「倉敷美観地区」のちょうど中間あたりにあり、1985年の創業以来、県内外から多くの人々に愛されている名店です。1年を通して地元、瀬戸内海の幸である、さわら、たこ、ままかり、穴子、しゃこを使った割烹料理が楽しめます。また料理と共に楽しんでもらいたいと、倉敷・岡山の地酒が常に30種類ほど取り揃えられています。地元の人が県外からきたお客さんをもてなすためにくる常連客も多いそう。

1番のおすすめのメニューは「ままかり寿司」。「ままかり」とは瀬戸内海流域での呼び名で、一般的には“サッパ”と呼ばれる小魚です。おいしすぎて自宅のご飯だけでは足りず、隣の家から飯(まんま→まま)を借りてきてでも食べたいということから「ままかり」と呼ぶようになったとか。食用として「ままかり」を食べる習慣があるのは、岡山県だけだそう。そんな希少なままかりを甘酢でしめていただくのが、このままかり寿司。スッキリした中にも小魚の旨味が立つ逸品は、ままかりを食べ慣れている地元の人にも人気です。

倉敷の風情ある町で、瀬戸内海の新鮮な海の幸を堪能する。倉敷旅でこれ以上の贅沢はないのではないでしょうか?これまでにも多くの全国放送のテレビ番組にも取り上げられ、注目されているお店です。海の幸を心ゆくまで堪能できる料亭で、心も体も満足!

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施設名

郷土料理 浜吉

住所

倉敷市阿知2-19-30

電話番号

086-421-3430

営業時間

11:30 〜14:00、 17:00 〜22:00

休業日

月曜日 (年末・年始・祝祭日は営業)

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  21:30 紡績工場をリノベーションしたフォトジェニックなホテル

泊まったのは倉敷美観地区内にある「倉敷アイビースクエア」。明治時代に紡績工場「倉敷紡績所(現クラボウ)」の本社工場だった歴史ある建物をリノベーションしたホテルでショップやレストラン、体験工房などがある複合施設となっています。

ロビーの天井や柱は以前の建物の一部が残っていて、とってもノスタルジック。敷地内のあちこちにフォトジェニックなポイントがあり、散策しながら写真を撮っていくと、宝探しのような気分になりました。

泊まった部屋はデラックススーペリアツイン。岡山の温暖な気候をイメージしたという室内は、木の素材がふんだんに生かされた自然な雰囲気の空間です。のこぎり屋根を活かした高い天井が部屋全体を明るくしてくれ、ゆっくり、リラックスした時間を過ごせます。ほかにもエコノミーツイン、スタンダードツイン、ファミリールームといった部屋が用意されています。また、大浴場もあるので、湯船で足を伸ばせたので、旅の疲れもスッキリ!ぐっすり休んで明日に備えましょう。

2日目

  11:00 備前焼体験でオリジナルのコップ作りに挑戦!

2日目は、「倉敷アイビースクエア」内の工房「愛美工房」で陶芸体験からスタート!岡山県の代表的な焼き物と言えば「備前焼」ですが、備前焼の聖地「備前市」(岡山市内から車で1時間半程度)まで行くには時間がない旅行客におすすめです。

一番人気のコースは「備前焼体験」。備前粘土を使ってコップやお皿を作ります。時間は11時〜、13時〜、15時〜で所要時間は2時間程度。陶芸が初めてでも、最初にしっかりと説明を受け、最後まで担当スタッフにサポートしてもらえるので安心です。焼き上がった作品は、約2カ月後に宅配で届くので、旅の楽しみがいつまでも続きます。

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施設名

倉敷アイビースクエア

住所

岡山県倉敷市本町7-2

電話番号

086-422-0011

休業日

年中無休  ※年1回、メンテナンスのため休館あり(不定期)

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

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施設名

「愛美工房 陶芸教室」

住所

岡山県倉敷市本町7-2(倉敷アイビースクエア内)

電話番号

086-424-0517(陶芸教室直通)

営業時間

9:00〜17:30

休業日

年中無休  ※年1回、メンテナンスのため休館あり(不定期)

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  13:00 店内で手紙が書ける「倉敷クラシカ」

旅の締めくくりに訪れたのは、「倉敷アイビースクエア」から徒歩5分、倉敷美観地区内にある「倉敷クラシカ」。倉敷市出身の写真家・天野正雄さんが撮影した昭和の倉敷の風景のポストカードを中心に販売しているお店。モノクロの写真を見ながら、昔の倉敷の風景に想いをはせます。

その他には、正雄さんの2人の息子さんである天野こうゆうさん、天野行雄(ゆきお)さん、行雄さんの奥様の水野真帆さんの作品(置物や文具雑貨など)が並べられていました。

倉敷で住職をしているこうゆうさんは、「ほほえみほとけ」という仏様をモチーフにした置物を制作。キュートな作風で人気の”仏様”は、その穏やかな表情を見ているだけで、心が和みます。

店内にはアメリカンアンティークの机がセンス良く置いてあり、そこで手紙を書くことができます。買ったばかりのポストカードで、家族や友達に手紙を書くのもいいですが、旅行から帰った自分への手紙を書くのもおすすめ。メールなどの電子でやりとりすることが多くなった今の時代だからこそ、手書きのあたたかいメッセージを送ってみませんか?

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施設名

倉敷クラシカ

住所

岡山県倉敷市本町14−2

電話番号

086-424-3559

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

2日では周りきれないほどほかにも見どころ満載の倉敷。感動の瞬間としてご紹介した「水島コンビナート」の工場夜景は、一度体験すると「工場萌え」にハマること間違いなし。見る人の心を魅了してやまない非日常の景色をぜひ体験してみてください。

地域ナビゲーター

松本 紀子

中国支部 フォトグラファー&時々ライター
松本 紀子

岡山県瀬戸内市在住。主にフォトグラファーとして活動していています。岡山県のヒト、モノ、コトの魅力を十分にお伝えできるような写真に気持ちが伝わる文章を添えていきたいです。