神奈川県鎌倉市

週末は海に行こう。鎌倉小旅行

2020.10.01

日本には四季がある、というけれど、忙しい日常の中で季節のうつろいを感じるのは気温の上がり下がりくらい。たまにはほっと一息ついて、春夏秋冬がある豊かさを感じたい……。そんなふうに思ったら、鎌倉で1日すごしてみるのはどうでしょう。

「鎌倉?もう何度も行ってるしなぁ」と思った方。実は、鶴岡八幡宮や大仏など多くの観光客が訪れるスポット以外に、知る人ぞ知る、鎌倉の四季を五感で感じることができるスポットがあるのです。

  11:00 ランチ前に、鎌倉山で季節を感じる

鎌倉駅から車で10分ほど。緑豊かな「鎌倉山」を登った先にあるのが、老舗会席・そば処「らい亭(檑亭)」です。門をくぐると、国登録有形文化財の本館と、東京ドームとほぼ同じくらいの広さがある回遊式庭園がお出迎え。ランチの前にぐるっと庭を回ると、豊かな自然のなかに鎌倉山天満宮や甘味処、石像が並ぶ百仏崖(ひゃくぶつがけ)など、この庭だけでちょっとした観光ツアーが楽しめます。

現社長の長女で、2014年から店の運営に携わる岩村もと子さんは、「らい亭にいると、四季の移り変わりが匂いで分かるんですよね。夏には豊かな緑の匂い、秋には草木が冬支度をする匂いがするんです」と教えてくれました。

お腹も空いてきたところで、ランチのおそばを。この日は「そばとろ(1,250円)」をいただきました。らい亭のおそばはなめらかな食感の「十勝産のそば粉で打った自家製蕎麦」で、春には「たけのこそば」や「たけのこ天せいろ」、初夏には「穂先たけのこそば」、冬には「にしんそば」といった季節のおそばも楽しむことができます。

1階にそば処、2階に会席などで使うことができる日本間がある本館からは、相模湾はもちろん、見晴らしがいい日には富士山まで望むことができます。鎌倉の四季のうつろいを目で楽しみながらいただくおそばは絶品。ついつい長居してしまいます。

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施設名

らい亭(檑亭)

電話

0467-32-5656

住所

〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山3丁目1−1

営業時間

本館二階での会席料理:11:00~20:30、本館一階及び庭園:11:00~日没頃、甘味処「露庵」:11:30~16:00

休業日

1月1日~3日、7月最終週月曜日~木曜日(露庵は土日祝のみ営業)

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  14:00 「心にのこるいいもの」を扱う食料品店

「らい亭」をあとにし、車で鎌倉山を10分ほど下ると、食料品店「三留(みとめ)商店」にたどり着きます。三留商店は「心にのこる いいものを」をモットーに、ここでしか手に入らない調味料やお酒を求めて、鎌倉内外からお客さんが集まるお店です。

「よくきましたね〜!」と迎えてくれたのは、三留商店を営む三留ご夫妻と、看板犬のクウちゃん。そのアットホームな雰囲気に癒されます。

三留商店で多くのお客さんが購入するのが、オリジナル商品である「薬膳ソース」「鎌倉洋食ソース」「ピクルスビネガー」。「旅をして鎌倉の季節の空気感を感じても、家に帰ったら忘れちゃうでしょ。そんな空気感がお家でも楽しめるように、こんな商品をつくったんです」と奥さんの三留昭代さんが教えてくれました。

「ピクルスビネガー」で浸けたピクルスを一口試食させてもらうと、爽やかな酸味と、ほのかな甘みが口いっぱいに広がって、まるで爽やかな海風と穏やかに流れる時間が同居する、この土地の空気感を味わっているような気持ちになります。

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施設名

三留商店

電話

0467-22-0045

住所

〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下15−21

営業時間

9:00 〜 19:00

定休日

毎週火・水曜日

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  16:30 鎌倉エリアでも最高のビュースポット

三留夫妻ご夫妻(と、クウちゃん)と談笑していると、日が暮れてきました。お店の裏は、もう湘南の海。海岸線を15分ほど歩くと、鎌倉エリアでも最高のビュースポットといわれる稲村ヶ崎(いなむらがさき)公園が見えてきました。

この公園には、江ノ島と富士山の向こうに沈む夕陽をみるために、多くの方が訪れています。見ず知らずの人たちと、同じ時間、同じ場所に集まり、で刻一刻とうつりかわる夕景を眺めていると、不思議な一体感に包まれるようで日頃の悩みなんて忘れてしまいます。

  17:30 穏やかな時間が流れる海辺のイタリアン

沈んでしまった夕陽に名残惜しさも感じながら、ディナーのため七里ヶ浜のイタリアン「リストランテ アマルフィイ」へ。ここではオーシャンビューを眺めながら、手打ちパスタや新鮮な魚介を味わえます。夜に訪れれば、ザザーンという潮騒が耳心地よく響きます。「みなさん、料理を待っている時間も海を眺めながら、ゆったりとした時間をすごしていかれますね」とスタッフの方が教えてくれました。

ゆったりした気持ちで待っていると、運ばれてきたのは新鮮な地魚を中心に、旬の食材をふんだんに使った料理。地産地消と旬にこだわり、そのときにしか食べられない、季節のコースが登場します。潮騒が響き、潮の香りもするなかで料理をいただくと、厳選された素材の味もさらに引き立つように感じるから不思議です。いうなれば、海と料理のマリアージュ。リストランテ アマルフィイだからできる、贅沢な楽しみ方です。

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施設名

リストランテ アマルフィイ 本店

電話

0467-39-1151

住所

〒248-0026 神奈川県鎌倉市七里ガ浜1丁目4−8

営業時間

平日11:30~22:00、土日祝11:00~22:00(平日中間クローズあり)

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

  20:00 オーシャンビューを堪能できるホテル

時間がある方は、鎌倉に一泊してみると、さらに四季を感じることができそうです。

おすすめなのは、「鎌倉プリンスホテル」。少し高台にある、オーシャンビューを眺めるために設計されたというホテルからは、海岸線を一望することができ、日常からはなれた時間を過ごすことができます。

静かな夜は、潮の音をこもりうたにぐっすり眠り、朝、目が覚めたらまずはカーテンをオープン!窓枠に見える景色は、まるで大きな一枚の絵画のよう。日の光を浴びてキラキラ輝く相模湾です。夏にはサーファーたちの姿が、冬にはくっきりと見える富士山など、その季節によって表情を変えます。

また、背後にある山も秋には紅葉し、春には桜が咲くなど、四季折々の景色を楽しむことができます。ここでしか見れない風景を求めて、シーズンごとに訪れる方もたくさんいるのだそうです。こんな絶景からはじまる一日は、それだけでよいスタートになるに違いありません。

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施設名

鎌倉プリンスホテル

電話

0467-32-1111

住所

〒248-0025 神奈川県鎌倉市七里ガ浜東1丁目2−18

 

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

今回取材したみなさんが口をそろえて言うのが、「鎌倉にいると、四季の移り変わりがわかる」ということ。鎌倉は、風景や味覚、音、香りなど、五感を通して私たちに季節の訪れを教えてくれる場所なのです。都内から1時間で四季と出会える場所・鎌倉に、次のお休みにはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

地域ナビゲーター

山中 康司

関東支部 生き方編集者
山中 康司

生き方編集者。生き方をテーマに、編集、執筆、ワークショップデザイン、キャリアカウンセリングに取り組んでいます。「人」を軸に、文章や写真を通して地域のあまり知られていない魅力を発信していきます。