宮城県気仙沼市・登米市

つながる山と海。そして人の想いを感じる旅

2021.12.05

連続テレビ小説のロケ地として話題の宮城県登米市と気仙沼市で、山と海を満喫する旅プラン。自然も、文化も食も魅力たっぷりなスポットがたくさんあります。2021年には、三陸自動車道の延伸によって登米市・気仙沼市間のアクセスも抜群になったので、ドラマゆかりの場所をたっぷりと楽しんでください。

おすすめモデルコース

  9:00 思い思いの楽しみ方で自然を満喫

連続テレビ小説の舞台地となった宮城県登米(とめ)市と気仙沼市を巡る旅の始まりは、気持ちのよい風が吹き抜ける長沼フートピア公園(登米市)からスタート。豊かな緑に囲まれ、広々とした開放感たっぷりの公園は、朝早くから思い思いの形でのんびりと過ごすファミリーやカップルがたくさん訪れています。

ドラマでも時折登場する高さ21mのオランダ風車がシンボルとなる広大な敷地には、全長111mもあるローラーすべり台のほか、アスレチック広場、キャンプ場、産直品やお土産、食事も楽しめるふるさと物産館もあるなど、一日中楽しめる充実した公園です。

「小高い丘の上にある風車は、オランダから機材を取り寄せ、オランダ人技師が造った正真正銘の”オランダ風車”で、登米市のシンボルになっています。広い園内を散歩して自由に楽しんでください」と笑顔で話してくれたのは、長沼フートピア公園を管理する長沼ふるさと物産株式会社の佐藤純さん。

レジャーシートを持参してのんびりと心地よい空気を味わうもよし、広い園内をウォーキングしてリフレッシュするもよし、アスレチックやローラーすべり台で汗を流すもよし。広い園内で自由にのんびりと楽しんでください。

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施設名

長沼フートピア公園

住所

宮城県登米市迫町北方字天形161-84

電話番号

0220-22-7600

営業時間

6:00~21:00 ※公園案内所8:30~17:00(キャンプサイト・レンタサイクル受付など)、ふるさと物産館10:00~17:30

休業日

公園内は年中無休 ※キャンプ場エリアは12月中旬~2月末(冬季期間)、公園案内所は12月29日~1月3日(年末年始)、ふるさと物産館は12月31日午後~1月2日(年末年始)

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  10:30 フォトジェニックな明治時代の世界へ

自然を思いっきり堪能した後は、150年前の世界へタイムスリップ。登米市登米(とよま)地区は多くの歴史的建造物が残っている城下町。“宮城の明治村”といわれるこの地区に、1888(明治21)年に落成した旧登米(とよま)高等尋常小学校の校舎の一部が「教育資料館」として公開されています。

案内してくれた株式会社とよま振興公社の佐藤康さんは、なんとこの校舎で学生時代に学んだことがあるそう。「私が中学生のときに登米中学校が建て替えのため、この校舎が仮校舎として使われたのです。まさか自分が通っていた学校が文化財になって、このように案内するとは思わなかったな」としみじみと話してくれました。

日本人として初めて欧米で西洋建築を学んだ建築技術者・山添喜三郎さんが設計した校舎は、明治の洋風学校建築を代表する建物として国の重要文化財に指定されています。

建物の中には再現された当時の授業光景や、オルガン、ミシンなどの展示物のほか、登米市の歴史や文化を紹介する展示があります。ノスタルジックで趣深い校舎はどこを切り取ってもフォトジェニック。旅の思い出を存分に残してみてはいかがでしょうか。

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施設名

教育資料館

住所

宮城県登米市登米町寺池桜小路6

電話番号

0220-52-5566(株式会社とよま振興公社)

営業時間

9:00 ~ 16:30

休業日

12月31日~1月1日

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  11:30 日常の喧騒を忘れる自然に包まれた能舞台

教育資料館から車で3分ほどの場所に、300年近い歴史と伝統を誇る登米能の拠点として1996年にオープンした能舞台「森舞台」があります。設計は、建築家の隈研吾さん。舞台奥の絵は日本画家・千住博さんが描いたものと、名だたる巨匠が手掛けた能舞台です。「森舞台」の名の通り、舞台は森に囲まれ、舞台袖には竹林が並んでいます。舞台には登米杉や青森ヒバ、屋根には地元スレート材を使用するなど地元素材をふんだんに使用。

一歩その空間に足を踏み入れると、空気がガラッと変わったような感覚に襲われます。虫のさえずりや、風になびく葉。目を閉じて深呼吸すると、すぅっと心がリラックス。日常の喧騒を忘れ、心が洗われるような、不思議な力を感じる場所です。

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施設名

森舞台

住所

宮城県登米市登米町寺池上町42

電話番号

0220-52-5566(株式会社とよま振興公社)

営業時間

9:00 ~ 16:30

休業日

12月31日~1月1日

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  13:00 登米市を代表する郷土料理「はっと」に舌鼓

たっぷりと体を動かし、登米市の文化や伝統に触れたらおなかも減ってくる頃。せっかくなので登米市ならではの郷土料理を味わってみましょう。森舞台から車で15分ほど。「おふくろの味 郷土料理はっと」の看板を掲げるお店が「味処あらい」です。

「私は『はっと』で育ったようなもん。登米市の食文化を伝えていくためにお店をオープンしました」と話すのは店主の荒井徳雄さん。

小麦粉に水を加えてよく練って、指で薄く広げてちぎって鍋で煮込む「はっと」は、登米市の郷土料理です。年貢によってお米を満足に食べることができなかった頃に食べていた小麦料理があまりにもおいしく、「こんなおいしいものは御法度だ」と禁じられたことから「御法度」=「はっと」と呼ばれるようになったと言われています。

スープをひと口含むと、芳醇なだしの香りに思わずうっとり。ツルツルもちもちの食感のはっとがやみつきになります。「はっとは各家庭の味がある。うちのは海のだし、山のだしをとろ火でたっぷりと煮出している自信作だよ」と荒井さんも目を細めます。

もう一つのおすすめが登米市のB級グルメである「油麩丼」。まるでカツ丼のような見た目ですが、丼の具は肉ではなく油麩。登米市で古くからあるローカル食材を使ったヘルシーな丼ぶりです。「油麩丼」はB-1グランプリにも参加するなど、注目を浴び、お土産商品としても人気となっています。旅先ならではの郷土料理を楽しんでください。

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施設名

味処あらい

住所

宮城県登米市中田町上沼字籠壇80-2

電話番号

0220-34-7079

営業時間

月~金 11:00~15:00、土日祝 11:00~19:00

休業日

火曜日、1月1日

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  15:00 「緑の真珠」気仙沼大島で海を堪能

登米市で山を満喫したら、海を満喫しにドライブするのがおすすめ。登米市と気仙沼市は、三陸自動車道の開通によってアクセスも抜群になりました。三滝堂ICから北へ約45分。浦島大島ICで三陸自動車道を降りてしばらく車を走らせると「気仙沼大島大橋」が見えてきます。東日本最長の美しいアーチ橋を渡ると、いよいよそこは大島です。

まず向かいたいのが大島の玄関口である浦の浜湾にある「気仙沼大島ウェルカム・ターミナル」。旬の海産物や農産物、お土産品が並ぶ販売コーナーもあるので旅のお土産選びにおすすめです。

さらにウェルカムターミナル横にはカフェや鮮魚店など5店舗が集まる「野杜海(のどか)」というグルメスポットがあります。中でも昼下がりのデザートにおすすめなのが「KISSAKO 風カフェ」。

「地元大島のゆずをたっぷりと使った、ゆずシフォンケーキやテイクアウトできるゆずアイスがおすすめ」と教えてくれたのは、店長の菊池澄江(すみえ)さん。自家製ゆずアイスの上にソフトクリームをのせ、さらに、オリジナルのゆずソースを加えた「ゆずソフト」は、ゆずの芳醇な香りとともに、甘味とさわやかさが絶妙にマッチする逸品です。

テイクアウトして漁港を眺めながら食べれば、旅の疲れも吹き飛んでしまうほど。

「橋を渡って大島に入ればゆっくりとした空気感が流れている。少しでも気持ちをリフレッシュしていただければうれしい」と菊池さんは話します。

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施設名

KISSAKO 風カフェ

住所

宮城県気仙沼市浦の浜 「野杜海」

電話番号

090-1496-3053

営業時間

10:00〜17:00

休業日

月・火曜日

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

  17:30 旅を余韻を楽しむ茜色の光景

山と海を巡る旅の締めくくりは、その二つが楽しめるとっておきの場所へ。大島北部にある標高235mの亀山頂上にある展望台へ登ってみましょう。亀山中腹にある駐車場から歩くこと20分ほど。リアス式海岸の美しいパノラマを楽しめる展望台に到着です。山頂からは「緑の真珠」と称される美しい大島の絶景を一望できるほか、遠くは岩手県陸前高田市や石巻市の金華山まで望むことができます。

山と海がつながっていて、おいしい海産物は、豊かな山があるからこそ。そんな自然の循環を感じられる、山と海を巡る今回の旅のハイライトともいえる場所です。

日没が近づいてくると、より一層幻想的な景色を眺めることができます。気仙沼湾に浮かぶ大島が茜色に染められて、海と空の青ときれいなグラデーションを生み出す光景に思わずうっとり。

さらに日が沈めば、満点の星空や気仙沼の夜景が旅をフィナーレへと導いてくれます。美しい自然美を眺めながら旅の余韻に浸ってみてください。

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施設名

亀山

住所

宮城県気仙沼市亀山

営業時間

終日

休業日

年中無休

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

連続テレビ小説のロケ地として話題の登米市と気仙沼市を満喫できる旅プラン。この地域を語る上で欠かせないのが2011年の東日本大震災です。未曾有の大災害を経てもなお、自然と寄り添いながら文化を育み、生きていく町の人々の力強さを体感できるコースでもあります。おいしいもの、豊かな文化、温かい人々。それらを通して、山と海のつながりとは?自然と共生するとは?そんな大切なことを教えてくれる時間でした。

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地域ナビゲーター

浅野 拓也

東北支部 地域ナビゲーター
浅野 拓也

宮城県南三陸町在住。埼玉県で生まれ育って、中東やアフリカを旅していたら、東北の港町に移り住んでいました。震災で多くを失った人たちが、前を向いてポジティブに歩みを進める姿のとりこに。そんなチャレンジャーたちの「しなやかな力強さ」をお伝えしていきたいです。